1首里城焼失の発火原因

1首里城焼失の発火原因

 木造であることと、赤い塗装に沖縄独特の「桐油」を使っていることが火の勢いを早めた可能性があるそうだ。消防によると、現場は輻射熱が強かったことにより、離れた所の木材も温度が上がり自然発火したことや、現場にことすら困難となり放水していた消防隊員らが一時退避したことなども、消火を拒まれた原因とみられている。

警備員らの証言や火災発生直後の防犯カメラの影像などから、火元は正殿1階の北側付近と考えらているそうだ。この付近に設置された分電盤にショートしたような痕跡が残っている事が判明した(しかし出火原因の解明にはまだ至っていない)。

 警察によると、出火当時、正殿北側に設置されたセンサーが異常を感知したため警備員がかけつけたところ、入り口は施錠されていて、その後、鍵を開けて入った際にはすでに室内に煙が充満していたということだ。

 警察は正殿内の北側から火が出たとみて、正殿を中心に現場を詳しく調べるなどして、出火原因の特定を急ぐとともに、次々と城内の建物に燃え広がった要因などについても解明を進めることにしているようだ。首里城が焼失したのは、今回が初めてではなく1453年、1660年、1709年、1945年に次いで歴史上5度目の焼失となっている。