5 米軍基地

5 米軍基地

 


沖縄には、多くの米軍基地があります。

特に、米軍だけが使っている基地(米軍専用施設)は、日本にあるもののうち、その面積の約70%が沖縄に集中している。

米軍基地の多くは、街の真ん中や近くにあるので、ショッピングセンターや公園、道路をつくることなど、沖縄の人たちにとって暮らしやすい街をつくることが難しくなっている。

米軍の飛行機やヘリコプターの事故が起きたり、戦闘機(せんとうき)などの大きな音が原因で夜眠れなかったり、学校の授業での先生の声が聞きづらくなったりもしている。

また、米軍基地から飛行機などの燃料油がもれて川や海を汚し、沖縄の豊かな自然環境を壊してしまうなど、いろいろな問題が起きている。

さらに、米軍の兵隊が起こす犯罪も大きな問題のひとつだ。

これらの問題は、沖縄の人たちの生活や自然環境に大きな影響(えいきょう)を与えている。2006年(平成18年)には、約8,000人(2012年(平成24年)には約9,000人に改められた。)の海兵隊を国外に移し、嘉手納飛行場(かでなひこうじょう)より南にある6カ所の米軍基地を返すことなどが約束された。しかし、2013年(平成25年)4月には、この約束を果たすための計画が発表されましたが、6カ所の米軍基地の大部分は、県内の他の基地に機能を移し、そのほとんどが2022年(平成34年)以降に返されるとされているそうだ。